DAIGO・著『「好き」を「お金」に変える心理学』と、堀江貴文・著『僕たちは働かなくていい』
メンタリストDAIGO氏の『「好き」を「お金」に変える心理学』という本を読みました。
メンタリスト=心理学を学んでいる人
という図式からも、なんとなく、無理やり心理学のウンチクを混ぜているような感じがしないでもありませんでした。
ゾーンに没入しろ、みたいなところとか。
しかし、基本的には、心理学の本というよりは、これからの時代のお金の稼ぎ方のための「考え方」の本だと認識しました。
つまり、タイトルどおり。
好きなことをやっていれば、お金稼ぎが出来ますよという「考え方」です。
そして、集まったお金を再投資に回そうという考え方です。
この考え方に近い本として、最近読んだ本は、ホリエモンこと堀江貴文氏の『僕たちは働かなくていい』があります。
この本も、比較的DAIGO氏の主張内容と似ているところがあります。
もうAIの時代なんだから、面倒なことはAIにやらせて、僕らは働く必要がないんだ、好きなことをすればいい。
そういう内容でしたね。
もちろん主張は分かりますが、ちょっとした反論として、好きなことをしてお金がガバガバはいってくるのって、DAIGO氏やホリエモンという有名人だからなんじゃ?と思うんですよね。
また、この2冊の本は、筆者の主張はもちろんよく分かりますし、本当にその通りだったら(好きなことしてお金が入ってくれば)、それはものすごく理想的なユートピアな世界だと思うのですが、実際、その好きなことをお金に換えるための具体的な方法(マネタイズの方法)がほとんど書かれていないことが気になります。
もちろん、DAIGO氏にとっても、ホリエモン氏にしても、「自分はこういう好きなことをやって、こんなに稼いでいる。だから、この発想を学んでね」ということなんでしょう。
そして、「好きなこととはいっても、それは人それぞれ。好きなジャンルによってもお金の稼ぎ方は違うから、あとは自分で考えてね」といいたいのかもしれません。
しかし、この手の本を読む人の多くは、「考え方は分かったけど、その先のことを知りたい!」と思う人がほとんどなのではないでしょうか?
長い前置きを聞かされて、本題にはいらず講義が終了しましたという感じが強い2冊ではありましたね。
もちろん、考え方は学べます。
しかし、具体的なお金儲けの仕方に関しては何ら言及されていない2冊でした。